お知らせ
【2023/09/01】 健康メモ ヘルパンギーナについて
むさこのもりクリニック小児科・内科 森浩輝 （市報／令和5年9月号）
夏から秋にかけて流行する、ヘルパンギーナという病気について聞いたことがありますか。これはエンテロウイルスによる感染症で、主にお子さんたちに多くみられるものですが、成人でも罹患することがあります。特に本年は大流行が起きており注意が必要な疾患です。
ヘルパンギーナの感染経路は、感染者の唾液やくしゃみ、咳などを介して広がります。ですから、手洗いや咳エチケットの徹底が大切です。また、感染者との接触を避けるよう心掛けましょう。
主な症状は、喉の痛みや発熱で、咳や鼻水などを伴うこともあります。口の中の赤い斑点や水膨れが特徴的です。特効薬はなく、対症的な経過を見ることになります。適切な治療や自宅でのケアをすることで、体力回復や症状の緩和に努めます。喉の痛みや強く出る場合がありますので、脱水に留意し水分摂取を心掛けることが重要です。もし不安な点があれば、かかりつけの医師に相談してみてください。
ヘルパンギーナの症状がほかの病気と類似するため、他疾患の流行状況や症状の出方によってはインフルエンザやコロナウイルス感染症、溶連菌などの検査が必要な場合もありますので、ご判断に悩まれる場合にはかかりつけの医師にご相談ください。
感染予防には引き続き気を付けて、皆さんの健康を守るために感染対策をしっかり行いましょう。暑い日が続きますが、感染予防に努め良い一日をお過ごしください。
