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【2024/04/01】 健康メモ 災害時に備えて薬の自己備蓄を

小金井太陽病院  黒住裕美 (市報/令和6年4月号)

 

 令和6年は能登半島地震など心を痛めるニュースが続きました。被災された方々には心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍される事をお祈り致します。
 自然災害はいつ起こるか分かりません。地震調査研究推進本部地震調査委員会によると、マグニチュード7程度の首都直下地震が発生する確率は今後30年以内(令和3年年1月13日時点)に70%と言われており、私たちも今後起こりうる自然災害に備えて準備が必要です。
 災害時には医療機関そのものが甚大な被害を受けたり、医療機関が甚大な被害を受けていなくてもライフラインが遮断され、通常通りに薬を提供することができない、また交通機関の麻痺により医療機関を受診困難となり、手元に常備薬がなくなってしまう可能性があります。
 東日本大震災時の報告でもストレスによる災害高血圧や喘息の悪化、アトピー性皮膚炎の症状悪化なども報告されており、常備薬切れを防ぐ事が重要です。
 常備薬がある方は、かかりつけの先生に相談をして手元に1週間程度の予備を常に用意しておいてください。もちろん、避難時にそれを持ち出せるよう、防災用リュック等に入れておく事もお勧めです。なかでも命に関わる薬の場合は、外出先で災害に遭う可能性もあるため持ち歩くことをお勧めします。長期にわたり避難生活が続く可能性もあります。その際に処方内容が分かるようにコピーを持ち歩くようにしてください。スマートフォンのアプリも便利ですが、ライフライン遮断時には使用できない場合もありますので、コピーと両方用意しておく事をお勧めします。