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【2022/07/01】 健康メモ 子宮頸がんの予防をしましょう

竹田内科クリニック 竹田渓輔 (市報/令和4年7月号)

 

 子宮頸がんという病気をご存知でしょうか?日本では毎年約1万人が子宮頸がんにかかり、そのうち約3千人が死亡しています。
 子宮頸がんは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で起こります。一度感染しても多くは無症状のまま排除されますが、HPV感染が長期間持続する場合は数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。
 では、子宮頸がんを防ぐためにはどうすればいいでしょうか。まずは20歳代から1年に一度の定期検診を受けましょう。早期発見をして、すぐに治療することができれば簡単な治療で済み、子供を産むことも可能です。
次に予防のためにワクチンを打ちましょう。子宮頸がんワクチンは多くの先進国で接種が行われていて、接種率の高い国では子宮頸がんの患者さんが明らかに減少しています。日本では2010年代に入りワクチンが認可され定期接種化されましたが、ワクチンの副反応についてマスコミにより誤った情報発信がされた結果、ほとんどの方が接種をしないという状況が生まれてしまいました。結果として、日本では子宮頸がんになってしまう女性の数が先進国の中で圧倒的に高くなってしまい大きな問題になっています。医学の進歩により、子宮頸がんは予防の出来る病気になりました。ワクチンを打ちたいけれど副反応が怖いという方は、ワクチン接種を行っている身近な医療機関で一度相談をしてみてください。