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【2021/03/01】 健康メモ 体温・発熱

 久我治子クリニック 久我治子  (市報 令和3年3月号)

 

 2019年暮れより世界各地で新型コロナウィルスによる急性呼吸器疾患(COVID―19)が散発し始め、今や全世界で流行、一刻も早く、いかに感染拡大を止める事ができるか、英智の結集が祈り願いのもとに求められています。
 感染経路は飛沫(エアロゾル感染)と接触感染であるため、マスクの着用、大声で集まって話さない、換気をこまめに行う。ウイルスは手指に付着しやすく、口や鼻、目などの粘膜に接する事で体内に入り込むため、手を石鹸で洗う、アルコール消毒をする、うがいをする、顔を触らないなどが感染予防として有効なことです。
 最近、公共機関、その他の建物の入口等で体温測定を求められる機会が増え、今までになく体温数値に関心を払うようになりました。
 体温計での測定で、平熱とはおおむね36.5度±0.5ですが個人差があるため、自身の平熱より1度以上の上下の変化によって有熱、あるいは低体温と考えます。
 生理機能徴候として、バイタルサイン①呼吸、②脈拍、③血圧、④体温、⑤意識レベルが挙げられます。
この中で体温は、他の要素に影響されにくく、状態が把握しやすい利点があります。昨今、感染症対策として非接触型体温計が普及し便利ですが、顔面体表温度により誤差が出ることもあり、日ごろ個人用の腋窩体温計でわきに45度の角度でしっかり差し込んで体温を確認しておくことをお勧めします。