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【2019/02/01】 健康メモ 尿検査の蛋白尿・血尿を考える

 宮本内科医院 宮本誠  (市報 平成31年2月号)

 

 平均寿命が長くなり、認知症も増えると予想されることから、国ではオレンジプラン、新オレンジプランを作成しました。認知症予防と認知症を社会全体で支えることが目的です。ビッグデータを解析した結果、難聴と認知症との関係が分かってきました。 
難聴があって、そのままにしていた方は優位に認知症になる確率が高いので、聞こえが悪いと、会話が少なくなり、脳への刺激も少なくなり、外出や他人との交流も減るのが原因です。
 歩かないと足が弱くなるのと同じで、脳への刺激が減ると認知症になるリスクが高くなります。難聴は治らないものも多いですが、補聴器で補うことはできます。眼鏡に比べ使いにくいといわれていますが、だんだん発達してきました。
 正しい方法で調整すれば、十分使いこなすことができます。ただ、そのためには専門の技術者と専門の耳鼻科医が必要です。
 補聴器の重要性が認識され、条件を満たせば医療費控除の対象になることになりました。 
 耳鼻科専門医の中に、補聴器相談医という資格ができました。この診察を受け、処方箋に当たる書類をもらって補聴器を購入すると医療費控除の対象になります。日本耳鼻咽喉科学会のホームページで調べるとわかります。 
 補聴器は高ければ良いのではなく、その人に合ったものが大切です。専門医の診察を受け、時間をかけて調整し、自分に合ったものを作ることが大切です。
 一般に医療機関ではまず貸出しして調整します。更に、作ってからも聴力の変化や機械の調整をするために、定期的に受診することも大切です。面倒ですし、高いものですが、それで認知症を予防できるなら、やってみようと思いませんか?
 慢性腎不全から尿毒症に進行して慢性血液透析という道をたどる人もいます。腎臓病の早期発見,治療のために医療機関を受診していただくことが必要です。