お知らせ
【2024/12/01】 健康メモ 一年ぶりにコロナワクチン
小金井 竹田内科・小児科・在宅クリニック 竹田遼 (市報/令和6年12月号)
10月から新型コロナワクチンの定期接種が始まりました。対象者は、65歳以上の高齢者と60歳から64歳の重症化リスクの高い方で、市では自己負担2,500円となっています。
「オミクロン株になってからは弱毒化したから大丈夫」繰り返しきいたセリフですが、なんと一番最初の武漢型よりも強毒であることがわかっています。デルタ株より弱毒なだけで、実はワクチンの成果によるところが大きいのです。
そしてこのワクチン、時間が空くと効果が減弱していくことがわかっています。ワクチンが2、3回で止まっており、肺炎を起こしている方、後悔している方を何人もこの目で見てきました。この世からコロナウイルスがなくなることはありません。今後は1年間に1回を目安にワクチン接種をして備えていきましょう。
今年になって開発が進み、各社からいろいろなタイプのワクチンがでています。一通りデータをみていますが、いずれも抗体価の上昇率は高く、一番有名なファイザーやモデルナ社と同等もしくはそれ以上の効果が見込めるものです。極論、私はどれでもいいから1年に1回打ちましょうという立場です。
インフルエンザに、コロナに、5年に1回肺炎球菌に、10年に1回帯状疱疹に、と忙しい高齢者のワクチン接種スケジュールですが、これも科学技術の進歩の賜物です。健康寿命を延ばして健やかに過ごしていきたいものですね。