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【2024/01/01】 健康メモ マスク着用について

山﨑内科医院  山﨑博臣 (市報/令和6年1月号)

 

 あけましておめでとうございます。
 新型コロナウイルス感染症は令和5年5月、感染症法上の分類が2類相当から5類に変更となりました。しかし、収束したわけではありません。新型コロナウイルス感染症を予防しないでいいと勘違いしている人が多いことが問題です。5類になっても同じ感染症です。
 マスク着用は個人の判断でということを自分の好みで勝手にしていいと誤解していることが多いようです。一律にマスクを着用する必要はありませんが、ケースバイケースで着用を自分で判断するという意味です。医療機関、高齢者施設、混んだ交通機関では状況にかかわらずマスクをするよう心掛けましょう。
 マスクは自分の感染予防をするためではなく、他人を感染から守るという意味が大きく、しゃべるときなどに出る飛沫を少なくする効果があります。適切な感染予防が出来ていればマスクをしないでいいことが多いですが、きちんとした感染予防は困難です。
 換気が良ければ(屋外)、人との距離が取れるか、しゃべらなければマスクはいらない、換気が多少悪くても(屋内の多く)、距離が取れ、かつしゃべらなければマスクはいらないと考えるのが基本と思います。
 緩和した考えを示します。高齢者や基礎疾患がある人が入場しないわけにはいかない場所でしゃべるときは基本的にマスクが必要です。駅、市役所の窓口、売り場で接客をする人、ホテルなどの受付、他人の家に訪問する人などはマスクをすることをお勧めします。スポーツ観戦やライブ、お祭りなどはリスクがある人は自分の意志で参加しないことができるので参加者はマスク不要と考えます。喘息、アレルギー性鼻炎であっても、症状がある人はマスクが必要と考えます。
 感染者が多いときはマスクを着用する機会を増やしたり、混雑する場所を避けたりする配慮も必要と思います。
 市民の皆さんが日常生活において感染症に留意し、感染拡大が起きないより良い1年となることを願っています。