お知らせ
【2025/04/01】 健康メモ おへそが膨らむ
小金井 竹田内科・小児科・在宅クリニック 島田脩平 (市報/令和7年4月号)
おへそがボコッと膨らむ病気に臍ヘルニアという病気があります。大人でも起こる病気ですが、今回はこどもの臍ヘルニアについてお話をしようと思います。
【臍ヘルニアとは】
赤ちゃんは母の胎内にいるときは、臍の緒で母と繋がっており、おへそに穴が開いている状態です。出生後、その穴は閉じることが多いですが、閉じるのが遅いまたは閉じない状態のおへそを臍ヘルニアと言います。
【症状は?】
おへそに穴が開いている(皮膚では覆われています)ので、泣いたりしておなかに力が入るとおなかの中の腸などがその穴から出てくるため、おへそが膨らみます。
一般的には生後2、3か月までは大きく膨らみ、その後は自然に良くなることが多く、2歳までに9割以上が治ると言われています。
【どうすればいい?】
そうであれば医療機関に行く必要がないように感じるかもしれませんが、臍ヘルニアの程度によっては拳くらいの大きさに膨れることがあります。
大きく膨らむことが続くとおへその皮膚がたるんでしまうことがあり、その状態で臍ヘルニアが治るとおへその皮膚が梅干しのようにシワシワになってしまうこともあります。
なので圧迫療法という治療を臍ヘルニアが治るまで続けることがあります。
圧迫療法には色々な方法があり、一例としてはおへそのくぼみに綿球を置き、その上からテープを貼っておへその皮膚が伸びることを制限します。
もし気になることがあれば一度かかりつけ医で相談することをおすすめします。