お知らせ
【2023/10/01】 健康メモ ドライアイ予防のための目の保湿術
アクウェルモールさくら眼科 半田真理 （市報／令和5年10月号）
現代ではスマホやＰＣを用いて仕事や娯楽にいそしむ人が増えました。それに伴い、目を酷使することからドライアイに悩む人の割合も激増しています。ふだん眼球の表面を潤している液体のことを、わたしたち眼科医は「涙」と呼んでいますが、そもそも「涙」とはどんな物質でしょうか？実は「涙」は99％の水分と、1％の油分から成っています。ドライアイの8割以上は、実にこの1％の油分が不調をきたすドライアイであることがわかっています。こうしたドライアイは、単に水分を補うような目薬を点眼しただけでは改善しない場合が多いのです。
眼科クリニックでは点眼薬やIPLなどの機器を用いてこのようなドライアイの治療にあたりますが、ここではご家庭でできる2つの対処法について紹介します。
一つめは、まぶたをよく温めることです。目の油分は、まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌されます。このマイボーム腺は詰まりやすい場所でもあり、詰まると油分の分泌が滞ってしまいます。ホットアイマスクで保温することにより詰まりが改善し、油分が目の表面にスムーズに分泌されるのです。
二つめの方法は、指の腹を使ってまつげの生え際をマッサージし、マイボーム腺付近の古い角質を取り除くことです。
どちらの方法も、大事なのは毎日続けることです。皆さんもぜひお試しください。
