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【2022/10/01】 健康メモ 足の痛み

神保整形外科 神保真理子 (市報/令和4年10月号)

 

 多くの方が足の痛みで悩んでいます。足が痛いと転びやすくなり、かばって歩くと他の所も痛くなりやすいです。ウォーキングが良いと言われても、痛くてはできません。
 その原因の多くは、外反母趾と言って親指が小指側に曲がる病気によるものです。合わない靴を長く履いていたり、親の骨格を受け継いだり、歳を取り足の筋力が弱った事などが関係します。
 土踏ふまずがつぶれ、足が内側に傾く外反偏平足や、前方部分の横アーチがなくなる開張足などでも横幅が広がり、今までの靴が合わなくなり痛みます。ひどい変形の場合は手術する事もありますが、足に合う靴を履く、靴を修正する、正しい履き方をするなどで多くの場合は改善します。
 それでも対応できない場合には自分の足に合った足底板を作ります。足の変形や痛みの原因をよく見て、医師と相談しながら専門の靴屋さんが作成し、保険適応です。多くの場合、紐つきスニーカーに作成した足底板を入れ替えて使います。足の裏には全体重がかかるので、きちんと合った靴を、正しい履き方で使う事が大事です。作成した足底板は、何度も修正して足に合わせます。
 日本人はだん広甲高と言われますが最近では薄く狭い足の人も多く、靴と擦れたり、土踏まずの高いハイアーチの人も痛みがでる事があります。おしゃれなスニーカーもありますし、パンプスも修正して痛くなく履くこともできます。
 靴は大切な足の一部です。足に痛みのある方は、まず整形外科に相談してみてください。