お知らせ
【2022/08/01】 健康メモ お薬残っていませんか?
小金井太陽病院 田崎尋美 (市報/令和4年8月号)
医療機関から処方された薬を飲み残して、ご自宅にたまってはおられませんでしょうか?
厚生労働省の調査(平成25年度)では、薬が残っている患者さんがいると答えた薬局は約9割、薬が残った経験があると答えた患者さんは約5割にのぼるという結果が出ています。
薬が残ってしまう理由は様々です。飲み忘れが積み重なってしまったり、飲む回数や数を間違えてしまったり、複数の医療機関から同じ処方を受けていたり、ご自分の判断で飲むのを中断してしまったり等です。
薬を適切に飲めていないと治療の遅れや病状の悪化を招く可能性があります。症状が改善しないからとさらに薬が追加となり悪循環となることもあります。
また、残った薬の薬剤費は75歳以上の方に限っても年間およそ500億円にのぼると推計されています。
残っている薬がありましたらどうぞ遠慮なさらずに医師、看護師、薬剤師に相談してみて下さい。
薬を飲むタイミングが生活・仕事と合わないのなら飲む時間や回数を変える等のご提案をすることもできます。
残った薬を薬局にお持ちいただければ薬剤師が薬の状態や数を確認し、医師と連携し次に処方される薬の日数や量を調整することもできます。
適切な治療につなげること、飲み間違いによる危険を減らすこと、医療費節約のためにも、薬が残らないようにすることは大切です。