お知らせ
【2022/03/01】 健康メモ 耳からくるめまいについて
こがねい耳鼻咽喉科クリニック 奥田和子 （市報／令和4年3月号）
めまいは突然起こることが多く、緊急時は脳神経外科や内科、救急外来を受診しその後に耳鼻咽喉科を受診することが多いようです。
耳からくるめまいは内耳と呼ばれるところに異常を来して起こり、次のものがあります。
▽良性発作性頭位めまい症
内耳の中の耳石が動いて起こります。頭を動かすと症状が変化します。治療は運動療法が中心になります。
▽メニエール病
内耳が進行性に障害されめまいに難聴を伴います。内服薬で治療し難治性の場合には手術を行います。
▽前庭神経炎
ウイルスの感染によるものが多く、入院が必要になることがあります。
▽前庭性片頭痛
▽持続性知覚性姿勢誘導めまい
最近診断が増加しているめまいです。経過が長いことが多く、運動療法やカウンセリング、抗うつ剤が有効です。
▽加齢性前庭障害
内耳は骨に囲まれた器官です。骨粗しょう症との関連もあり加齢に伴いめまい症状が出やすくなります。
耳からくるめまいはつらい症状が突然起こるため不安になるのは当然です。完全に症状がなくなること、将来二度と症状が起こらなくすることに重点を置くと難しくなります。
症状の程度や経過に併せて、通常の日常生活が送ることに重点を置いて治療していくことが大切です。
