【2021/04/02】 お知らせ クラウドファンディングにご協力くださった皆様へ
一般社団法人小金井市医師会 会長 穂坂英明
新型コロナウイルスとの戦いが1年以上続いており、市民の皆様も心身ともに疲労が蓄積されているのではないでしょうか。ご自身や身近な方が感染されて辛い思いをなさった方もいらっしゃると思います。事業に多大な影響をこうむっている方々も沢山いらっしゃると思います。大変な状況の中での皆様の感染防止へのご尽力に敬意を表するとともに、心より御礼申し上げます。
100年に一度と言われる世界的なパンデミックの中、小金井市医師会では昨年3月から新型コロナウイルスに対する市民の皆様への情報提供を市や医師会のHPで発信致しました。5月には軽症者療養ホテルでの執務を開始し、同じく5月からは周辺4市医師会合同のPCR検査センターを、12月からは小金井市発熱者検査センターを立ち上げ検査を行っております。新型コロナウイルスの診療検査医療機関に指定された医療機関は、院内感染を防ぐ様々な工夫を行い、発熱診療に尽力して参りました。特に第3波は新型コロナウイルス感染者が激増しました。医療崩壊が叫ばれ入院やホテル療養もなかなかできない中、自宅療養中の患者さんに電話で病状を確認したり、症状が悪化した際は再度診察を行い、自宅で急変することのないよう対応して参りました。
このような状況の中で、医療関係者を応援しようと小金井市が昨年12月に新型コロナウイルス対策プロジェクト(ふるさと納税クラウドファンディング)を企画してくださいました。目標金額300万円のところ、なんと総勢140名の方々からご支援をいただき、総額388万4千円ものご寄付が集まりました。あらためて、ご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。大切なご寄付を有意義に活用すべく、小金井市役所と小金井市医師会で検討し、次のようにさせて頂きました。小金井市では昨年6月から西岡市長のご尽力により、医師会PCRセンターと市民の皆様のご自宅の間を送迎する送迎車を運用しておりました。とてもありがたい事業で多くのご利用をいただいておりますが、医療機関への送迎はできないのが難点で、対応策を検討していたところでした。発熱した方や新型コロナウイルス感染症と診断された方が、ご自宅と医療機関を移動なさる際に送迎車をご用意できれば市民の皆様にも医療機関にもお役に立てると考え、今年2月1日から運用を開始致しました。この事業にクラウドファンディングの寄付金を使わせていただきます。発熱や風邪症状がある方、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の方、新型コロナウイルス感染症と診断された方のうち交通手段にお困りの方は、皆様のご自宅から市内医療機関または、市内医療機関から基幹病院等への移動に送迎車をご利用頂けます。周辺他市にお住まいの方もご利用できます。ご利用の際は受診希望の市内医療機関にお問い合わせください。
緊急事態宣言が3月21日をもって解除されましたが、感染患者数は増加傾向を認めており、第4波も懸念されます。桜がほころび気持ちもほころぶ季節ではありますが、引き続き三密を避け、会話する際はマスクを着用いただき、感染防止への取り組みを続けていただければと思います。
4月末からはいよいよ高齢者の新型コロナワクチン接種も始まります。小金井市では40以上の指定医療機関と、2カ所の集団接種会場で接種が可能となります。皆様が安心して接種できるよう、行政と医師会二人三脚で着々と準備を進めているところです。3月9日から小金井市医師会から市民の皆様へ新型コロナワクチンについて解説したメッセージを毎週出しております。市や医師会のホームページに掲載されておりますので是非お読みいただければと思います。
新型コロナワクチン接種が円滑に進んで感染が終息し、市民の皆様が安心・安全に暮らせる日が1日も早く来ることを願っております。ご協力誠にありがとうございいました。