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【2021/02/01】 健康メモ 五十肩の治療

 小金井あんず苑 天野秀介  (市報 令和3年2月号)

 

 中年以降に多い五十肩。悩まされる方も多いと思いますが、正しい知識で治療することが大切です。
 ポイントは①肩の痛みをおさえること②肩の動きづらさを解消することです。
 肩の痛みが強い、つまり炎症が強い時期は腕を上げたり、物を持ったりといった肩に負担がかかる動作は避けて安静にすることが大切です。時に三角巾で肩を安静に保つことも必要となりますし、痛み止めを服用したり、炎症を抑えるステロイド剤の注射を行うこともあります。
 少しずつ痛みが治まってくると次に悩まされるのが肩の動きづらさです。これは炎症が強い時期に肩を動かさないことで生じる血行不良や組織の癒着が原因で生じると考えられています。炎症が治まり肩の動きづらさを自覚した際は肩の関節を動かすリハビリをできるだけ早期に始めることが大切です。入浴やカイロなどで肩を温め血行を良くしてからリハビリを行うと効果的です。代表的なリハビリはタオルを使った運動です(タオルを肩幅の位置で両手で持ち、そのまま腕を挙げて下ろす運動、挙げたタオルを横に動かす運動を繰り返し行います)。
 このように五十肩の治療は痛みが強い時期は安静と痛みをおさえる治療、痛みが治まった時期は積極的に肩を動かす治療を行うといったように経過に応じて正しい治療を行うことが大切です。