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【2020/12/01】 健康メモ 骨粗鬆症

 桜町病院 山口美樹  (市報 令和2年11月号)

 

 骨粗鬆症は、骨が弱くなって骨折をきたしやすくなった病態です。高齢者や女性に起こりやすく、ちょっと転んだ程度で、背骨や太ももの付け根や手首や肩などを骨折することがあります。
 国民生活基礎調査によると、介護が必要となった主な原因のうち、運動器疾患では、骨折・転倒によるものや、関節疾患等があげられます。
骨の強度を保つためには、食事と運動が大事です。
 カルシウムやビタミンDを多く含んだ食品を食べるように心がけましょう。カルシウムは、乳製品や小魚等に多く含まれます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。
 運動で骨に刺激が与えられると、骨を作る細胞が活発になります。最近は、コロナ渦で、運動不足の方もおられるようですが、骨や筋肉は、使わないと衰えます。骨折しないためには、転ばないようにすることも大切です。積極的に運動しましょう。屋外での散歩もよいでしょう。日光浴をすると、皮膚でビタミンDが作られます。
 屋外に出られない場合は、室内でできる筋力トレーニングをおすすめします。また、転びにくい環境も作りましょう。しっかりした骨と筋肉を保ち、転びにくい体と環境で、健やかな人生を過ごせますように。
 日々の積み重ねです。ただ、つらいトレーニングは長続きしませんので、自分に合ったやり方を見つけて、楽しく続けて下さい。
 運動器疾患のある方は、かかりつけ医に相談してから行ってください。