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【2008/07/01】 貧血と胃腸の病気

小金井市報掲載: 平成20年7月1日号 ( 小松外科胃腸科: 小松 淳二 )

 

貧血とは、血液中の赤血球や血色素(ヘモグロビン)が少なくなることで、一時的な血圧低下による立ちくらみ、いわゆる脳貧血とは違います。
貧血の原因は血液疾患や腎臓病、肝臓病などさまざまですが、1年前はなかったのに、今年の検診で初めて貧血を指摘された場台のように、比較的急速に進行した時は出血による貧血の可能性があります。
その場台、手術や外傷などの特殊な状況を除けば、そのほとんどが胃腸からの出血か婦人科疾患(子筥筋腫など)によるものです。
胃漬瘍、十二指腸潰瘍からの出血は少なくありませんが、腹痛を伴うことが多く、症状のあまりない出血(貧血)の場台、一番心配すべき病気はがんです。
胃がんでは、腹痛や食欲不振、体重減少などの症状がでることはもちろんありますが、ある程度進行してからの症状が多く、貧血が契機となり胃がんが見つかることはしばしばあります。
大腸がんでも同様で、全く自覚症状がなく、貧血のため精査した結果、見つかることは珍しくありません。大腸がん検診は、目に見えない出血を便で調べる方法ですから、出血の有無はがんと大きく関係しています。
血液検査で貧血が認められたり、正常範囲内でも赤血球数や血色素量が急に低下した場台には、「たかが貧血」と考えず、積極的に精密検査を受けることをお勧めします。