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【2007/09/01】 いつまでも普及しない乳がん検診のナゾ

小金井市報掲載: 平成19年9月1日号 ( こがねい元氣クリニック: 米山 一男 )

 

最近、乳がんについての記事や体験記などを目にする機会が多くなりました。罹患者数は漸増して、ついに年間4万人に達しようとしていて、年間1万人程度の方が亡くなられている、と発表されています。ただ、問題なのは、これだけ検診を受けましょう、検診は重要です、と報道されているのに、日本は受診される万が非常に少ないのです。
とくに40歳~60歳くらいの、(罹患の)初めのピークにあたる方たちの多くが、未受診で過ごされているのですね。外来にこられたときは、すでにかなりの大きさになっていたり、リンパ節転移を生じていたりすることがあります。こういう悪循環は、一体どこで断ち切れるのか本当に悩みます。
さらに、「精密検査を受けたほうがよいですね。」と言われた方(要精検者)が受けずに放置していたりする。「自分は大丈夫だ。」と安易に考えられていたり、「何か検査されると怖いからようすをみよう。」と自己判断されたりするようです。精密検査の結果、乳がんであることがわかったとき、病院で予約が詰まっていて手術まで1~2か月以上待たされることもあります。
外来で診察を受ける女性の乳がん被発見率は、皆さんが考えられているより、ずっと高いと思います。最低限、検診だけは受けていただくことを願っています。