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【2007/08/01】 悪玉コレステロールって何

小金井市報掲載: 平成19年8月1日号 ( ひらた循環器クリニック: 平田 二紀代 )

 

最近、生活習慣病が注目されるようになり善玉コレステロール、悪玉コレステロールということばも良く耳にします。その両者の違いは何なのでしょうか。
コレステロールは、体を構成する細胞膜の成分やある種のホルモンの原料となるので、体にとっては必要不可欠な成分です。 しかし、脂肪分(油)ですからそのままでは血液には溶けません。実際には血液中にあるリポタンパク質という袋に取り込まれ、血液中を流れています。そのリポタンパク質には、LDLとHDLと呼ぱれる2種類があります。
肝臓で合成されたり腸から吸収されたコレステロールはLDLによって全身に運ぱれ利用されます。このLDLという袋に入ったコレステロールはLDL-コレステロールと呼びます。一方、利用されずに余ったコレステロールはHDLによって回収され肝臓に戻されます。これをHDL-コレステロールと呼びます。HDLで回収し切れなかったコレステロールはLDLコレステロールとして血液中に残ってしまいます。それらは血管壁にしみ込み、壁を硬くして血管を細くし、動脈硬化を引き起こします。
すなわちこの血液中に増え過ぎたLDLコレステロールこそが動脈硬化を起こす悪玉コレステロールの正体です。これに対してHDL-コレステロールは善玉コレステロールと呼ばれています。
今年、高脂血症診断基準が改訂されLDLコレステロールを判断基準に含めるようになりました。また、来年度から始まる新しい健診項目にはLDLコレステロールの測定値が導入されます。