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【2006/12/01】 肺炎球菌ワクチンをご存知ですか?

小金井市報掲載: 平成18年12月1日号 ( 佐藤クリニック: 佐藤 仁 )

 

肺炎は風邪や気管支炎などをこじらせてかかることがありますが、かかりつけの医師により適切に治療すれば治る病気です。肺炎の原因は肺炎球菌が3割強を占めその他細菌、ウイルス、マイコプラズマなどがありますが、近年ペニシリンなどの抗生物質の効きにくい肺炎球菌が増えてきているため、この肺炎球菌による肺炎を予防するワクチンが開発されています。
このワクチンは肺炎球菌による肺炎の約8割に効果が期待され、1回の接種で5年間免疫が持続するといわれています。接種後の副反応として注射部位の腫れ、痛み、軽い熱がみられることがありますが、通常3日程度でおさまります。
また、このワクチンの成分が原因となって肺炎を引き起こすことはありません。ただしこのワクチンは肺炎球菌による肺炎を予防するワクチンです。すべての肺炎を予防するものではありません。また、接種後抗体ができるまで約1か月程度かかります。2回目の接種(再接種)は注射部位の痛みなどの副反応が強く出ることがあるため、現在は再接種できないことになっています。
肺炎にかかりやすい高齢者の方や心臓や呼吸器に慢性の病気をもっている方、腎不全や重い肝機能障害で免疫が低下している方、糖尿病で感染しやすい体質の方などに適応があり、大変有効なワクチンですが保険がきかず自費負担となりますので、 かかりつけの医師にご相談ください。
冬はインフルエンサが流行する時期ですが、このインフルエンザにかかることが肺炎を引き起こす要因ともなります。両方のワクチンを接種することで、より高い肺炎予防効果が得られます。通常、両方のワクチンは1週間以上あけて接種します。 肺炎球菌ワクチンは季節を問わず接種可能です。ワクチンを接種しておくと、万が一、肺炎にかかっても軽い症状で済む効果が期待されます。
肺炎予防の心がけとしては、手洗い、うがい、散歩、運動、日光浴などをして、健康な体を維持しましよう。