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【2006/07/01】 熱中症にご注意!

小金井市報掲載: 平成18年7月1日号 ( 友利内科クリニック: 友利 直樹 )

 

梅雨が明けると、暑い夏がやってきます。暑さに体が十分慣れないため、真夏に比べても6月、7月には、熱中症が多くなります。運動時や日常生活においての発生が増加しているといわれています。
熱中症とは、何でしよう。私たちの体には、異常な体温変化を抑えるための調節機構が備わっています。暑いときには、皮膚の血管を拡張させ外気による「熱伝導」によって体温低下を図ることができます。また「汗の蒸発」に伴って熱が奪われ、体温が低下します。これらの仕組みがうまく作動して、体温が一定に維持さます。このような体温調節のバランスが崩れて体温が上昇し障害が生じた状態が、熱中症です。
熱中症は、熱痙攣(けいれん)、熱失神、熱疲労、熱射病の4つに分けられます。熱痙攣では、筋肉の痙攣と筋肉痛が起こります。熱失神では、立ちくらみが起こります。この2つをまとめて軽症とします。中等症に相当するのが、熱疲労です。体温調節が破綻(はたん)し、体温上昇のため脳の症状が表われます。「呼びかけに対する反応がない、変な返事をする、ひきつけ」等が起こり、多臓器不全を起こし死亡率が高くなります。
熱中症の応急措置ですが、涼しい場所に運び、衣服を緩めて寝かします。熱痙攣、熱失神の場合は、水分と塩分の補給で大部分が改善するので、スポーツドリンク等を飲ませます。
熱疲労や熱射病の場合は、点滴が必要です。従って、緊急に病院へ搬送するのが最優先です。救急車が到達するまでは、足を高くして寝かせ、体温が著しく上昇している場合は、全身を冷やします。
さて、一番大切なのは、予防です。熱中症の発症には、気温、湿度、風速、幅射熱(直射日光)が関係します。同じ気温でも、湿度が高いほど、運動強度が高いいほど起こりやすくなります。
①暑さを避けるよう生活環境を改善しましょう。直射日光下での長時間の運動や作業は控えましょう。②暑い日は、活動レベルや屋内外に関わらず小まめに水分を補給しましょう。③梅雨明けなどの暑くなり始め、急に暑くなった日等が要注意です。④暑さへの耐性には、個人差があります。肥満の人、体調の悪い方、高齢者や幼児では熱中症になり易いので、暑い中での運動や仕事を控えましょう。⑤自身での体調管理や体調不良の申告のみならず、集団生活では、適切な休息や、お互いの体調の観察が大切です。
正しい知識や対処法により熱中症は予防可能です。熱中症に注意してこの暑い夏を乗り越えましよう。