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【2019/07/30】 月経困難症とピル

小金井市報掲載: 令和元年8月1日号 ( 桜町病院: 高江洲 陽太郎 )

 

 月経困難症は、機能性月経困難症と器質性月経困難症に分類されます。機能性月経困難症は明らかな病気がないのに月経時に痛みを伴います。器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫があるために月経時に痛みを伴います。妊娠しないと子宮内膜が剥がれて月経となりますが、この時に子宮内膜の内側にプロスタグランディンというホルモンが出て子宮を収縮させ、腹痛や腰痛等の症状を引き起こします。このプロスタグランディンを抑える薬がいわゆる「鎮痛薬」になります。
 しかし鎮痛薬だけでは、疼痛コントロールが困難な場合があります。その場合、「低用量ピル」が効果的です。ピルは古くから避妊薬とし使用されてきました。しかしここ最近は、月経困難症や月経前症候群にも有効な治療薬として使用されています。
 日本では、ピル=「避妊薬、長期間使用していると妊娠しづらくなる」などの印象が持たれていますが、それは誤りです。ピルには女性ホルモンの過剰な分泌を抑え整える効果があります。女性ホルモンのバランスを整えることで、生理前のいらいらや肌荒れを改善する効果があります。また、卵巣がんや子宮体がんのリスクを下げることも分かっています。ここ最近は、低用量ピルの種類も増加し服用する方も増えてきましたが、まだ認知度は低いと言えます。低用量ピルの中には、月経困難症治療薬、子宮内膜症治療薬として健康保険が適用されるものもあります。
 女性の社会進出が進み、女性が活躍する場が増えてきました。月経痛でお困りの皆さんの生活をより快適にし、将来を見据えたライフスタイルの改善のために有効利用してみてはいかがでしょうか?