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【2019/05/29】 慢性疲労症候群について

小金井市報掲載: 令和元年6月1日号 ( 武蔵小金井南口心療クリニック: 神田良樹 )

 

 慢性疲労症候群とは、今まで健康に生活していた人が、生活環境ストレスや感染症をきっかけとし、突然、原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降、疲労感とともに頭痛、微熱、脱力感や思考力の低下、抑うつなどの精神神経症状などが長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるといった病態である。
 1984年アメリカのインクラインという町の、原因不明の疲労患者の集団発生から始まり、特定の病原体は発見されなかった(米国防疫センター)。そこで1988年に診断基準が作られ、日本でも1991年には厚生省疲労調査研究班が発足し、翌年に診断基準が作成され、病因・病態の解明に向けた活動が行われてきた。
 最近の研究により、慢性疲労症候群の本体は、免疫に関与する低分子の特定のタンパク質(サイトカイン)の異常によって引き起こされた神経細胞機能異常である可能性が明らかになってきた。
 慢性疲労症候群の診断基準として、①生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状とし、少なくとも6か月以上の期間持続ないし再開を繰り返すこと、②慢性疲労の原因となるような疾病が見つからないこと、の2項目を満たすことが必須であり、さらに、診断基準の14項目のうち8項目を満たす必要がある。
 もしもと思われる方は、かかりつけ医を担っている診療所を受診してください。