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【2019/03/05】 尿検査の蛋白尿・血尿を考える

小金井市報掲載: 平成31年2月1日号 ( 宮本内科医院: 宮本誠 )

 

 学校健診や健康診断の時に尿の検査をします。尿は腎臓で血液成分から作り出され尿管を通って膀胱に溜り、約200ml位になると尿意を感じて排泄されます。
 健康と思っていた人が健診で蛋白尿や血尿を指摘されると心配になります。尿に所見があった場合すぐに病気というわけではありません。高熱が出た時や激しい運動の後、起立性の蛋白尿や女性では生理との関係で陽性に出ることがあります。これらが原因の場合、多くは一時的ですから病気かどうかの判断にはくりかえしの尿検査が必要になります。病気の場合は慢性糸球体腎炎や高血圧症性、心不全の時の心臓性、糖尿病がある人は糖尿病性が原因の腎臓障害、または膀胱炎等の尿路感染症から蛋白尿や血尿が出ます。
 健診で見つかる蛋白尿や血尿は無自覚、無症状で発見されることが多く病気の発見が遅れがちになります。この無症候性蛋白尿や血尿は社会人では2-3%にみられると言われています。尿検査の異常が病的なものかどうかを早期に正確に判断しなくてはいけません。尿の異常を放置した結果、腎臓病の中でも自覚症状がなく徐々に進行し悪くなって、腎臓機能が非常に低下した時点で見つけられることもあります。慢性腎不全から尿毒症に進行して慢性血液透析という道をたどる人もいます。腎臓病の早期発見,治療のために医療機関を受診していただくことが必要です。