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【2018/09/28】 心房細動とはどんな病気?

小金井市報掲載: 平成30年10月1日号 ( 循環器内科クリニック ひらおか: 平岡 昌和 )

 

 脈が乱れる不整脈には、全く害のないものから、放置すれば命の危険なものまであります。不整脈の中で最も多いのが心房細動で、これ自体はすぐに命に係わる危険なものではありませんが、二つの問題を起こします。
 心房細動では心臓に血栓(血液が固まったもの)ができやすく、この血栓が流れて他の臓器の血管に詰まって血栓症を起こします。代表的なものが脳血栓で、脳梗塞の1/3は心房細動からの血栓が原因です。脳血栓では、手足の運動が不自由となり、寝たきり、認知症などの原因となります。最近、心房細動での血栓症を予防する薬が開発されています。
 心房細動は数分から1-2時間の短い発作で始まり、発作が起きると動悸や息切れを感じますが、短時間で発作が治まるため放置されがちです。次第に発作の回数が増え、時間も長くなりますが、まだ薬や新しい治療法が有効です。しかし、この時期を過ぎると動悸や脈の乱れを感じなくなり、患者さんは「不整脈は治った」と勘違いしがちですが、実際は心房細動が慢性になったのです。慢性心房細動が長く続くと少し歩くだけで疲れやすく、息切れなどが出る心不全となります。心不全では薬により症状をある程度抑えることはできますが完全に治すことはできず、厄介な病気です。何度も気づいていた頻脈・脈の乱れや動悸発作を感じなくなったらむしろ要注意です。
 心房細動は心筋梗塞や弁膜症などの心臓病、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、大量の飲酒などが原因となりますので、これらの病気の治療や禁煙・お酒の飲みすぎなどに注意しましょう!