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【2018/09/04】 食欲の秋 エンジンと車体のお話

小金井市報掲載: 平成30年9月1日号 ( 小金井橋さくらクリニック: 杉本雅幸 )

 

 季節は秋、夏の暑さから解放され、食べるものが何でも美味しい季節となってきました。ただ食べ過ぎ、肥満は生活習慣病の大敵です。受診されている患者さんの多くの方は「昔は今より10キロ以上痩せていました」と言われます。実はこれは大きな問題なのです。
 人の体が成長できるのは、せいぜい20歳くらいまででしょう。20歳ごろまでに心臓や肺の機能(心肺機能)がほぼ出来上がります。心肺機能は車で言えば「エンジン」です。そのエンジンが20歳のころに出来上がるということは、その時の体重に見合ったエンジンが出来るということです。体重は車に例えるなら車体です。20歳の時に60キロの人には、60キロの体を維持するエンジンが完成するのです。1500㏄の車には1500㏄のエンジンいうわけです。
 それなのに中年になり体重が増加するということは、1500㏄のエンジンに対し2000㏄の車体になっているということです。その重くなった車体のほとんどが脂肪です。エンジンは年々劣化します。30歳代、40歳代のころはエンジンも元気で、アクセルを踏めば車も元気よく走りました。しかしだんだんエンジンが劣化してくると、重くなった車体を支えきれなくなり、色々なところに支障がでてきます。これが生活習慣病です。
 車と違い、人のエンジンは交換できません。食欲の秋ですが、くれぐれも車体をこれ以上重くすることの無いよう、できるだけ若いころ作られた、自分のエンジンにあった車体に体重を戻すよう心がけてください。

小金井市医師会 杉本雅幸