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【2017/10/04】 検診で「慢性胃炎」と言われたら

小金井市報掲載: 平成29年10月1日号 ( 武蔵小金井クリニック: 蒔田 新 )

 

 症状が全く無いのにバリウム検査や胃カメラを受けた際、「慢性胃炎です」と言われたら、どうされますか?大抵の方は、医者が薬を飲めとも言わなかったら「大したことないんだな」と認識します。もし「胃ポリープです」と言われていたら、多くの患者さんは「癌になりませんか?」と不安げな顔をされますよね。でも消化器医としてはそれ以上の関心を「慢性胃炎」に持ってほしいのです。
 「慢性胃炎」はなぜ怖いのでしょうか。15年ほど前からH・ピロリ菌が認知され始め、2013年にはピロリ菌感染胃炎も保険診療で除菌が可能になりました。そして昨年、ピロリ菌治療のガイドラインが改定され、ピロリ菌除菌が胃癌予防につながると明記されました。慢性胃炎の中には、胃癌発生のリスクがあるピロリ菌感染胃炎も含まれているのです。
 胃カメラの所見では、慢性胃炎は「ピロリ菌がいそう」な胃炎、「ピロリ菌がいなさそう」な胃炎とに分けられます。ですから胃カメラ終了直後に「慢性胃炎です」と言われたら、「ピロリ菌に感染していますか?」とすぐに訊いてみて下さい。内視鏡医は胃の中を見ただけで、ピロリ菌有無のアタリがついています。ピロリ菌に感染すると胃粘膜が萎縮して血管が透けて見えます。この萎縮粘膜が広範に見られたら、「萎縮性胃炎」と呼んで、医師はピロリ菌の存在を疑うんですね。
 健診結果をぜひ再確認してみてください。「慢性胃炎」とあったらピロリ菌感染を疑いましょう。「萎縮性胃炎」とあったらピロリ菌感染を強く疑って、かかりつけ医にご相談ください。