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【2017/08/30】 RSウィルス(RSV)感染症を知っていますか?

小金井市報掲載: 平成29年9月1日号 ( 岡山小児科・眼科医院: 岡山 哲廣 )

 

 ここ数年10月過ぎになると、ネットニュースや新聞等のマスコミで、今年の流行開始が早いとか例年より多いとか伝えられる事が多くなってきました。RSVは1957年に発見されました。日本での流行の時期は、冬が主です。小金井周辺では、10月~2月頃に流行しますが、他の季節にも感染がみられます。沖縄県では梅雨時期にも流行します。
 はじめての感染は、1才頃までに乳児の50%位、2才ごろまでにほぼ全員がかかると推定されています。感染を受けた乳幼児は、3~5日くらいしてから鼻水やせきが多くなり、その後発熱や呼吸がしにくくなり、ゼイゼイ、ヒューヒューが始まります。診断は、以前は胸部レントゲンや症状による診断が主でしたが、最近ではインフルエンザ診断とおなじ様に、鼻の腔から鼻水を綿棒で採って、検査キットで確認ができます。症状も重症でなければ10日間くらいで改善され、せきだけが長引く事が多いです。日本では年間2万人前後の乳幼児が入院しています。
 2003年より低体重出生児、2005年より先天性心疾患児へのシナジス(抗RSウィルスヒト化モノクロナール抗体)の筋肉注射が保険適応になり、感染の減少につながっています。RSVに対する抵抗力は、母体から移行されずに生後6ヵ月にならない乳児にも感染があります。特に4ヵ月未満の乳児では重症になる事が多く、一度かかっても一生続く抵抗力が体内にできずに、感染を数回繰り返します。細気管支炎、肺炎に注意が必要です。