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【2015/09/30】 チャドクガ皮膚炎

小金井市報掲載: 平成27年10月1日号 ( 小金井皮膚科クリニック: 清水 秀直 )

 

 日本にはドクガ科に属するガが約50種類知られており、その中でチャドクガとその幼虫である毛虫による被害がもっとも多く発生しています。成虫は年2回、6~7月頃と10月頃、幼虫は5~6月頃と8~9月頃に出現します。幼虫はツバキ、サザンカ、チャに付着し葉を食べます。
 ドクガ類では卵から成虫まですべての段階で毒針毛(どくしんもう)といわれる長さ0.1mmほどの有毒な毛を有しており、これが皮膚に刺さることで皮膚炎を起こします。毒針毛は空中に散布されることがあり、屋外作業中に毛虫に気づかないまま発症することがあります。
 毒針毛が刺さるとその部位に、刺された直後もしくは1,2日たってからかゆみを伴った赤い発疹が多数出現します。治療はステロイド外用薬を塗り、抗ヒスタミン薬を内服します。
 チャドクガ皮膚炎の予防では庭木や公園で幼虫が発生しているツバキやサザンカに近づかないことが大切です。脱皮した殻にも毒針毛は残っていて風で飛ばされることがあるので、冬でも植木の手入れをする際には注意が必要です。駆除の際には毒針毛が衣類に付着しないようにビニール雨具などで防御しましょう。駆除するには卵や幼虫を早い段階で見つけ、ビニール袋などをかぶせて枝ごと除去するのがよいでしょう。殺虫剤には樹脂で幼虫を固めて毒針毛が拡がるのを防ぐタイプのものもあります。また、幼虫が発生する木は決まっていることが多いため、幼虫が出現する前に薬剤をまいておくのも効果的です。