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【2015/04/01】 貼布剤の使い分けについて

小金井市報掲載: 平成27年4月1日号 ( 田中整形外科: 田中 功一 )

 

 貼布剤には布が茶色くて薄めのテープ剤と布が白く厚めの湿布とがあります。さらに湿布には冷湿布と温湿布がありますが、患者さんから冷やしたほうがよいか、温めたほうががよいかとの質問がよくあります。

 リウマチや痛風などで熱感がある時や骨折や打撲による外傷で腫れがある時には冷やして炎症を抑えるために冷湿布を処方しています。しかし、その冷却効果は実際には少ないので湿布の上から氷や保冷剤で冷やすことを勧めています。

 腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みに対しては温めたほうがよいと言われています。しかし、温湿布はトウガラシエキスの成分により皮膚温がわずかにあがりますが、冷湿布に比べてかぶれる人が多いのであまり用いていません。

 そこで一般的にはテープ剤を使っています。こちらは湿布に比べて薬の皮膚への吸収がよいとされており、伸びやすくはがれにくいのが特徴で関節周囲の動きの大きなところに貼りやすく、テーピングとしての効果も期待できます。

 ただし冷湿布、温湿布、テープ剤はいずれにおいても外傷や慢性的な痛みに対して効果があり保険適応もあるので、これらの厳密な使い分けはありません。患者さんの好みに応じて処方することが可能になっていますから、担当医に相談してみてはいかがでしょうか。