小金井市医師会の公式ホームページです。小金井市内の目的の医療機関がお探しいただけます。

会員専用ページ
お知らせ

【2014/09/01】 神経科・精神科・心療内科について

小金井市報掲載: 平成26年9月1日号 ( 小金井病院: 坂上 紀幸 )

 

精神科の診療所や病院が標榜する診療科目に戸惑う方がいると思います。
「神経科」と「精神科」はほぼ同じで、精神科医師が担当しています。「心療内科」は、本来は内科的心身症を主な対象とする心療内科医師の担当ですが、実際には精神科医師が標榜する場合も多いようです。
かつて神経・精神科領域は今ほど細分化されていませんでした。戦後になり脳神経外科や神経内科が別の専門科として分離しました。その過程で、古くからの標榜科名「神経科」の名称が、平成の時代にも残ってしまいました。
その背景には「精神病」への抵抗感のなごりがあります。例えば21世紀に入り、精神分裂病という病名が統合失調症に変わりました。一方で、18世紀からある神経症(ノイローゼ)という名称はいまだに使われています。ただし、「メンタル」とか「心の」という言葉は抵抗感なく用いられています。
さて主なこころの病気には次のようなものがあります。心理的なストレスや不安、葛藤による障害(神経症や適応障害など)、うつ病やそう病などの気分・感情の障害、精神病性症状の生じやすい障害(統合失調症など)、アルコールや薬物の依存による障害、他の科とも関連するものに、睡眠障害や摂食障害、てんかんなどがあります。
とはいえ精神科の診療所・病院にもそれぞれ得意分野や守備範囲があります。初診の際には、あらかじめ問い合わせるとよいと思います。なお日本精神神経学会認定の「精神科専門医」や厚生労働省による「精神保健指定医」が専門医の目安になります。