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【2014/08/01】 病理診断とは

小金井市報掲載: 平成26年8月1日号 ( 和田クリニック: 田尻 琢磨 )

 

皆さんは病理診断という名前を聞いて何を想像しますか。病理診断とは、患者さんから採取された検体を顕微鏡を駆使して形態学的に良悪性の診断を行っている「医行為」です。
クリニックや病院で内視鏡(胃、大腸カメラ)や小手術を施行することがあると思います。そのとき主治医の先生から「採取された検体の良悪性の結果は○日後にわかるのでそのときに来院してください」と言われ、ドキドキして結果を待つ経験がありませんか。
その最終診断が「病理診断」と言われ、医師であり、病理診断のための特別なトレーニングを最低5年以上研鑽した病理専門医が担っているのです。
病理医は主に「病理診断科」という部署に属しています。病理診断科は腫瘍の最終診断を担っている重要な科で2008年に国が標ぼうを認めた新しい科でもあります。
病理診断は、診断症例が癌であった場合、「悪性度がんの高い癌か否か」「血管やリンパ管浸潤の有無や程度」や「癌を取り残しなく切除されているか」を診断します。さらに症例が乳がんや大腸がん、肺がん等であった場合「治療(薬)に反応する腫瘍か否か」癌の産生する蛋白を特殊な方法で染色して顕微鏡で判定し、「薬の適応の決定」をしています。
かつて病理医の主たる位置づけは、病院で亡くなった患者さんを剖検し死因を特定する科でした。現在は生きている患者さんの病理診断をし、その後の治療方針に臨床医と共に参加する科へと変換しつつあります。いわば顕微鏡を使った臨床医といえるでしょう。
胃カメラやできもの等切除された場合の診断は、主治医の背後に汗をかいて診断している病理医の存在を気にかけていただければ幸いです。