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【2014/07/01】 膵癌の早期発見に向けて

小金井市報掲載: 平成26年7月1日号 ( さいとう医院: 齋藤 倫寛 )

 

膵癌は発見された時には手術不可能な状態であることが多く、最も難治な癌の一つとして知られています。 膵癌による死亡者数は肺癌、胃癌、大腸癌、肝癌に次ぐ第5位であり、増加傾向にあります。目覚ましい医療の進歩にもかかわらず、膵癌の治療成績の改善は乏しく、手術不可能な場合の平均生存期間は1年に満たないというのが現状です。このような現状を改善するため、早期発見の重要性が改めて認識されています。
近年、尾道市では膵癌の家族歴、糖尿病、肥満、喫煙、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)などの膵癌の危険因子を持っている方に対して、地域の医院やクリニックなどで積極的に腹部エコー検査を行うなどの取り組みがなされ、膵癌の早期発見に効果を上げており、「尾道方式」として注目されています。
また、膵臓の病気を疑う症状として、上腹部違和感、腹痛、背部痛、体重減少、下痢などがあります。膵癌の危険因子として挙げられている慢性膵炎、IPMNなどでも出現する症状です。胃腸炎の症状などと間違われて見過ごされているケースもあるとされており、これらの症状で膵臓の病気を疑い検査をする事で、今まで隠れていた膵臓の病気を発見する事ができるかもしれません。さらに発見された膵臓の病気に対して適切な治療、経過観察を行う事で、膵癌の予防、早期発見につなげる事ができる可能性があります。
これらの症状が続いている方や、上記のような膵癌の危険因子を持っている方は、膵癌をはじめとした膵臓の病気の可能性も考え、腹部エコーなどの検査を行う事をお勧めします。