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【2014/02/01】 尿の検査

小金井市報掲載: 平成26年2月1日号 ( 介護老人保健施設 小金井あんず苑: 大井 洋之 )

 

腎臓は沈黙の臓器と言われます。なぜなら胃の調子が悪いと腹痛や吐き気などの症状が出ますが、腎炎等では痛くも痒くもないからです。 「調子が悪いぞ」と、サインが出にくい腎臓病は発見が遅れがちです。 それゆえ、腎臓病は健康診断の尿検査でタンパクや赤血球を認めて、はじめて発見されることが多いのです。
腎臓が悪いと尿の色が変化することがあります。 赤血球が尿に混ざり、目で見てわかるときは肉眼的血尿と言い、尿の色はいつもと変わらないのに顕微鏡で赤血球を認めるときは顕微鏡的血尿と言います。 肉眼的血尿で真っ赤な尿の時は、膀胱炎、腎がん、尿路結石などの泌尿器科の病気を疑います。 腎炎の場合、肉眼的血尿は赤色でなくコーラのような褐色の尿のことが多く血尿と気がつかない人がいます。 医師はコーラのような尿は出ませんでしたかなどと聞きます。
健診や診療で尿検査をするときに朝の尿(早朝尿)を持ってくるように言われることがあります。 病気でなくても、動くと少しタンパクや赤血球が尿に混ざることがあり、本当に異常かどうかを判定するため、動いていないときの尿を検査するためです。 動いていないときの尿は寝ているときにつくられた尿です。 大切なことは寝る前に尿をして膀胱を空にし、起きてすぐ尿を取ることです。
腎臓病の早期発見には健康診断などの尿検査が大事です。 尿に異常が発見されたら早く精密検査をすることを勧めます。 自覚症状が出ないからこそ腎臓病の人は、特に定期的な検査を行い経過観察が必要なのです。