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お知らせ

【2012/09/01】 お酒は「脳の麻酔薬」

小金井市報掲載: 平成24年9月1日号 ( 小金井太陽病院: 竹内 東太郎 )

 

今回は、お酒によって脳が麻酔される過程を5段階に分けてお話しします。
ステップ1「人格が変わる」
飲み始めてしばらくすると、「人間らしさを保つ」脳の前の部分(前頭葉)の働きが鈍くなります。 前頭葉は人の「やりたいこと、言いたいこと」を周囲の状況によってコントロールする働きをしています。 説教、多弁、人にからむ、エッチになる、笑い上戸、泣き上戸等のサインが出ます。 特に日ごろストレスが溜まっている人に多い傾向があります。
ステップ2「忘れる」
さらに飲み続けていると、「記憶する」脳の横の部分(側頭葉)の働きが鈍くなります。 何度も同じことを話す、名前や場所や時間を間違える、飲んだことを覚えていない等のサインが出ます。
ステップ3「目が見えない」
この段階は、「物を見る」脳の後ろの部分(後頭葉)の働きが鈍くなります。 目を細めて人を見る、目が据わる等のサインが出ます。
ステップ4「千鳥足」
この段階になると、「身体のバランスを保つ」脳の下の部分(小脳)の働きが鈍くなります。 ガニ股歩き、千鳥足等のサインが出ます。
ステップ5「深い眠り」
いよいよ最終段階では、「生きるための砦」脳の芯の部分(脳幹部)の働きが鈍くなります。 深い眠り(いびきをして全く起きない状態)とともに呼吸が弱まる、血圧の低下、ひとみ(瞳孔)が開く等のサインが出ます。 いわゆる「急性アルコール中毒」の症状で、病院で手当てをしないと生命に危険が及ぶ場合もあります。
気持ち良くお酒を飲む場合は、ステップ2までにしておきましょう。