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【2012/08/01】 HPVワクチンについて

小金井市報掲載: 平成24年8月1日号 ( 小金井レディースクリニック: 後藤田 祐宏 )

 

 平成22年度より、子宮頸がんワクチン接種事業が始まりました。 子宮頸がんは発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの持続的な感染が原因となって発症します。 性交経験がある女性であれば誰でも感染する可能性があります。
 100 種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、特に発がん性が高いタイプ16型、18型の感染が問題となります。 近年20~40歳代の子宮頸がんは増加傾向にあります。 子宮頸がんの約70%はHPV16型、18型感染が原因とされています。
 HPVに感染してもほとんどの場合、ウイルスは自然に排除されますが、ウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合が あり、ごく一部のケースで数年?十数年かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。 ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診により前がん病変を早期発見することで、子宮頸がんが予防できます。
 現在国内で接種できる子宮頸がん予防ワクチンは、国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出される HPV16型、18型に対する抗原を含んでいる2価ワクチンと尖圭コンジローマの原因ともなる6型、11型も加えられた 4価ワクチンがあります。HPV未感染者を対象とした海外の報告では、感染および前がん病変予防効果に関して、 両ワクチンとも高い有効率が示されていますが、HPV既感染者には有効性が低いことから、 初回性交渉前に接種することが推奨されています。
 子宮頸がん予防ワクチンは、既に感染しているHPVの排除やがんの進行を遅らせたり治癒させたりするものではありません。 また、全ての発がん性HPVの感染を防ぐ事はできません。したがって、接種後も引き続き定期的に検診を受けることが重要です。