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【2012/06/01】 しびれについて

小金井市報掲載: 平成24年6月1日号 ( 東小金井クリニック: 豊田 雅樹 )

 

 関節の痛みや、神経痛、しびれ等でお困りの患者さんは、湿度が高い時、寒冷時、低気圧の接近によって症状が強くなるという方が多いようです。 梅雨時は多湿で時には肌寒さをおぼえる日も少なくありません。 前記の症状が現れやすい時期ともいえます。
 しびれとは、知覚のにぶさ、安静時のにぶい痛み、知覚の過敏さ、ほてり等、感覚の障害全般を指す表現ですが、なかには重い病が潜んでいるケースがあります。 しびれは主に末梢神経障害、中枢神経の障害によって出現しますが、血行障害がその主因をなす場合もあり、鑑別が必要となります。
 末梢性神経障害は、絞扼性神経障害、多発性神経障害、単発性神経障害、代謝性神経障害、心因性神経障害、外傷性神経障害、栄養障害、がん性神経障害等多岐にわたります。 絞扼性とは、神経が体の中の固い構造物で締め付けを受けて生じるもので、外科的に締め付けを解除することで治癒に向かいます。
 多発性神経障害以下の神経障害は、外傷性を除きほとんどすべて内科疾患が原因となるものです。 自己免疫疾患、糖尿病性神経障害、動脈硬化性疾患などです。 特に両手、両足など左右対称的に現れるしびれは糖尿病や脊髄腫瘍の可能性があります。
 動脈硬化や、血栓などで生じるしびれも存在し、精密検査によってのみ、その存在が明らかになる疾患も数多いのが実際です。
 軽いしびれの背景に重症疾患が潜んでいる可能性があること、多角的に検査することが診断につながることを留意していただければと思います。