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【2012/02/01】 子供が吐いたら・・下痢をしたら・・・

小金井市報掲載: 平成24年2月1日号 ( 三枝耳鼻咽喉科・小児科医院: 三枝 歌子 )

 

 ロタウイルスは冬の乳幼児の胃腸炎のなかで最も多い原因ウイルスで、5歳までにほとんどの子どもがかかります。 潜伏期は2日で、突然始まる吐き気、嘔吐に酸臭のある米のとぎ汁のような下痢便を伴い、発熱することがあります。
 多くは1週間ほどで回復しますが、中には重篤な合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。 ロタウイルスに感染すると、胃腸に炎症がおこるため、健康時のように水分が腸で吸収できなくなり、 さらに嘔吐や下痢で水分や電解質が失われ続けると、重症の脱水になって死ぬこともあるのです。 そこで急速に失われた水分と電解質を補うのが経静脈輸液(点滴)ですが、これは病院でしかできません。
 軽症から中等症程度の脱水であれば家庭でも十分行える簡便な方法として、経口補水療法(ORT)があります。 経口補水液は、湯ざまし1㍑に砂糖40㌘(大さじ4と2分の1杯)と食塩3㌘(小さじ2分の1杯)をよく溶かし、 レモンやグレープフルーツなどの果汁を少し絞って入れることで作れますが、市販ではOS―1、アクアライト等があり、 常備しておくと便利です。
 授乳中の乳幼児には母乳を続けて与えます。人口乳は薄める必要はありません。
 経口補水療法を家庭で行う際のコツは、嘔吐、下痢が始まり胃腸炎だと思った時(発症後3?4時間以内)から始め、 目安量は最初の4時間で約500㏄、10分ごとに与えるなら1回20㏄です。 嘔吐が激しい場合は5分ごとに5㏄ずつ与えます。飲めるようになったら徐々に量を増やしていきます。
 休ませながら5㏄ずつ飲ませても6回以上嘔吐してしまう場合は医師の診察が必要です。 最近ロタウイルスワクチンが開発され、生後24週以内であれば予防することもできます。