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【2011/12/01】 冬の皮膚の乾燥とかゆみ

小金井市報掲載: 平成23年12月1日号 ( 千賀皮膚科クリニック: 千賀 康弘 )

 

 人の皮膚の表面には、皮脂膜と呼ばれる脂質と水分から造られた薄い膜があり、 外部からの刺激に対して皮膚を保護し、皮膚の水分の蒸発を防いでいます。 冬の日本は気温が低く汗の分泌が少なくなり、乾燥する季節であるため、皮膚の水分が少なくなります。 特に高齢の方は皮膚の代謝も低下してきて脂質の分泌や汗の分泌も少なくなります。 そのため、冬は皮脂膜の産生が減少し、その機能も低下し、刺激に対して非常に敏感になり、 普通の刺激に対してもかゆみを強く感じるようになります。
 冬は普段生活において保湿とかゆみ対策を心がけましょう。 加湿器を使うと良いですが、水にぬらしたバスタオルなどをかけておくのも加湿効果があります。 暖房のしすぎや、電気毛布は乾燥が悪化します。 入浴では、皮脂が取れてしまうナイロンタオルでのごしごし洗いをやめましょう。 せっけんを使う時は、泡立てて洗い流すように使うと良いです。 かゆみを悪化させる熱い湯や長湯は避けましょう。 肌着は刺激の少ない木綿にして、ウール、ナイロン、圧迫するものを避けます。 かゆみが強くなるアルコール、香辛料、刺激物は控えめにしましょう。 それでも乾燥肌からのかゆみが強い場合は保湿剤をうまく使うと良いでしょう。
 入浴やせっけんにより抜けた水分・油分を補うため、 皮膚の角質に水分がたっぷり含まれている入浴後に保湿剤を塗るのが効果的です。 手や四肢などの乾燥のしやすい部位は1日数回クリーム・軟膏タイプを、 唇はリップクリームのようにワセリンタイプを使用するのもいいでしょう。
 乾燥とかゆみを抑え、冬を快適に過ごしましょう。