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【2011/03/01】 心房細動

小金井市報掲載: 平成23年3月1日号 ( 待山医院: 待山 昭 )

 

 心房細動は、よくみられる頻脈性不整脈の一つで、加齢とともに増加します。 原因には高血圧、心臓弁膜症、虚血性心疾患、心筋症、甲状腺機能亢進症等があり、原因がはっきりとしない場合もあります。
 生活習慣としては、睡眠不足や飲酒、過剰のカフェイン、肥満、喫煙などが誘因となります。 症状には個人差があり、動悸や胸部不快を感じたり、全く無症状のこともあります。
 治療は大きく、心拍数調節治療と洞調律維持治療の2つに分けられ、前者は、不整脈のまま内服薬により心拍数を抑えることで、 後者は抗不整脈薬の内服や注射、電気的除細動などと、最近ではカテーテルアブレーションといって、カテーテルと呼ばれる細い管を心臓まで入れ、 原因部位を高周波で焼くという治療が行われ、成功率が上がってきています。
 これらの治療法の選択は、基礎疾患の有無や患者さんの状態により異なります。 ちなみに、心拍数調節・洞調律維持治療のどちらを選択してもその生命予後には差が無いとされています。
 心房細動そのものは命に係わりませんが、厄介なのは心臓の中で血栓ができ、それがはがれて脳の血管に詰まるとそれを心原性脳梗塞といい、 比較的太い血管に詰まることが多いため重大な後遺症を残します。 これを予防するためワルファリンという抗凝固薬を内服しなければなりません。
 この薬は、血液の固まり具合を一定に保つため、まめに採血が必要で、またビタミンKを多く含む食品(納豆、クロレラ、青汁等)を制限しなくてはならないため面倒です。しかし、近日中にこれら の制限がない新薬が発売される予定であり、大いに期待されています。