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【2010/07/01】 膀胱炎のお話

小金井市報掲載: 平成22年7月1日号 ( 小金井橋さくらクリニック: 杉本 雅幸 )

 

 暑い夏がやってきました。この季節になると膀胱炎の患者さんが増えてきます。 そして、そのほとんどが女性の患者さんです。なぜでしょう? 理由は簡単で女性の尿道は男性に比べて短く膀胱に菌が入りやすいからです。 膀胱炎をおこす菌のほとんどは大腸菌など腸の中にいる細菌です。 その腸内細菌が尿道を通って膀胱に到達し、そこで感染が成立するのが膀胱炎なのです。
 男性の場合、細菌の出口に到達しにくく尿道に感染しても多くの場合尿で洗い流されてしまい 膀胱にまで炎症が及ぶことはほとんどありません。
 それではどうやって予防すればよいのでしょう。会陰部を清潔に保つことは言うまでもありません。 排尿・排便の後にティッシュを前から後ろに使うことも大事です。 すなわち肛門の周りの細菌を物理的に尿道に近づけない工夫です。 洗浄型便器をお使いの方は十分洗い流すことで予防になります(中途半端はだめですよ)。 特に女性は生理の前後などは汚れやすくなりますのでお気を付けください。
 では膀胱炎になったらどうすればよいのでしょう。 もちろん医師に相談することが重要ですが、お薬のほかにお水を多くとるようにしてください。 泌尿器科医は1日尿量1・5㍑以上を目標にとお話しするはずです。 そのためには2㍑程度の飲水が必要です。逆の言い方をすればそれが膀胱炎の予防にもなるのです。 膀胱を汚れた池と例えましょう。そこをきれいにするためには消毒薬をいくらまいてもきれいにはなりません。 上流(この場合腎臓)からきれいな水を大量に流すと池はきれいになります。これと同じ理屈です。 汗で体内の水分が奪われやすい夏にこそ水分補給をお忘れなく。