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【2008/10/01】 うつ病(気分障害)について

小金井市報掲載: 平成20年10月1日号 ( 武蔵小金井南口心療クリニック: 神田 良樹 )

 

うつ病は社会的な影響を非常に受けやすい病気で、30年前の自責感の強いうつ病は減少し、「自分がうつ病になったのは家族・会社のせいだ」「環境が悪いからこうなったのだ」という他罰的な傾向が増えています。有病率も潜在的な症例も合めるとかなり高いといわれています。
数多く出版されているうつ病の本を読んでもうつ病とはならず、また身体的な症状がさまざまに出るため、臨床各科を訪れる傾向があります。
また、うつ病と自殺は深く関係しています。わが国では9年連続して、年間の自殺者が3万人を超えていきます。
さらに、近年注目されているのは企業のメンダルヘルスです。働く人のメンタルヘルスを考えるうえで、うつ病が最大の問題になっています。
このように、時代や世相を反映してうつ病の病態は変遷し、逆に社会情勢にも影響を与えています。近年、うつ病の関連学会では、アメリカの診断基準に基づいて治療選択をすると「うつ病です。SSRI(うつ病治療薬)を飲みましょう」では治らないうつ病が増加し、うつ腐分類と治療法の選択の再検討が行われつつあります。
最新の治療法と思われてきたものが、効果がないことが多いという傾向があるわけです。身体的に精密検査をして正常でも、症状がとれない場台、うつ病も疑ってみてください。