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【2007/06/01】 起立性調節障害と不登校

小金井市報掲載: 平成19年6月1日号 ( さいとう医院: 斎藤 寛和 )

 

梅雨時に悪化する病気の一つに起立性調節障害があります。小学校高学年から中学の子どもたちに多く、たちくらみやめまいを起こしたり、長時間の起立で気持ちが悪くなり、ひどいと失神(意識を失って倒れること)するなどの症状が特徴です。
立位では重力によって血液が下半身に貯留し、脳への血流が減ります。しかし、正常な人では自律神経の働きによって下半身の血管が収縮して過度の血液貯留を防ぎ、脳への血流が保たれます。この調節がうまくいかずに脳血流が減少してしまうことがこの病気の本態です。
「母子手帳とお薬手帳をセットで持参」、我が子のために賢く受診してください。
このような調節障害を持つ子どもさんは、午前中にだるさや頭痛を訴えて登校できないのに、午後からは元気になることが多く、なまけ病と間違われることがあります。腹痛、疲れやすい、風呂で気分が悪くなる、などの多彩な症状を示すこともあります。
治療は食事、睡眠などの生活のリズムをきちんとさせて運動することが基本です。それでも症状の改善が認められなければ自律鍛練法や薬物療法、心理療法などが必要になります。
季節的には、春から初夏の生暖かい時期に悪化することが知られています。梅雨時に遅刻が多くなったり、不登校になった子どもさんは、むやみに叱らずに、起立性調節障害の可能性を考えてみることも大切です。