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【2017/07/06】 メガネをかけると近視が進む?

小金井市報掲載: 平成29年7月1日号 ( 武蔵小金井さくら眼科: 安田 佳守臣 )

 

 日本人の50%以上は近視だと言われており、いまや国民病ともいえる近視ですが、発症時期が低年齢化しており、最近では小学校低学年から視力が低下している児童も珍しくありません。これには、スマートフォンや小型ゲーム機の普及による生活環境の変化が原因と言われています。
 近視を矯正する場合、一般的にはメガネ装用が第一選択となるわけですが、「メガネをかけ始めると近視が進んで視力がどんどん悪くなるので、かけさせたくない」と感じている保護者の方も少なくなく、実は最近の研究でも、これが事実であることが分かってきています。
 身体の成長期でもある十代は、眼球も進展しやすく、そもそも近視が進みやすい時期でもあるのですが(眼球の奥行きが進展すると近視は進行します)、通常のメガネをかけているお子さんに比べて、オルソケラトロジー(夜寝ている間だけ装用するコンタクトレンズ)や累進屈折力メガネで矯正している子の方が、近視が進みにくかったというデータもあり、最近ではそれらの矯正法を選ぶお子さんも増えています。
 また、メガネをかけたり外したりしていると目がさらに悪くなる、と考えている人も多いですが、これには根拠がなく、むしろ近くを見るときはメガネを外していた方が近視は進みにくいとも考えられています。
 強度近視になると、生活上不便なだけでなく、緑内障や網膜剥離といった重大な目の病気になる確率も高くなりますので、近視が最も進行しやすい学童期に、少しでも近視の進行は抑えておきたいものですね。