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【2017/01/05】 抗生剤(正確には抗菌剤、一般的な用語を使用)の適正使用について

小金井市報掲載: 平成29年1月1日号 ( 山﨑内科医院: 山﨑 博臣 )

 

 新年おめでとうございます。毎年、冬場はインフルエンザ、感染性胃腸炎など感染症の季節です。感染症の予防には手洗いが大切です。しっかり手を洗って感染症を予防しましょう。
 さて新年の最初の話題は抗生剤です。抗生剤は肺炎など重篤な感染症から我々を守ってくれました。しかし、必要ない時にも頻用される様になり薬剤が効かない耐性菌を作り出してしまい、それが人類の脅威となっています。代表的なものにメチシリン耐性ブドウ球菌があります。MRSAという名前は皆さんご存知ですね。世界中で対策に乗り出しており我国でも厚生労働省が使用量を2/3にするという目標を発表しました。
 抗生剤が必要なく使われているものに風邪、感染性胃腸炎があります。風邪はほとんどがウィルス感染なので多くは抗生剤が効きません。感染性胃腸炎もウィルスが原因なことが多く細菌感染症もあります。こちらは細菌感染症でもほとんどは抗生剤が必要ないと言われています。赤痢でさえ抗生剤が必要でないとされていることは知らない人が多いです。赤痢は感染を広がらせないために抗生剤が投与されるのです。
 一般の人に風邪に抗生剤が効かないことを知っているかアンケート調査をした結果、60%の人は知っていると答えています。40%も知らない人がいるのが問題とする意見もありますが、私は60%は知っているということの方が価値があると考えています。必要ないことを説明する手間が以前より少なくなったと思います。