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【2016/09/28】 「乳がん検診」知っておいて欲しいこと

小金井市報掲載: 平成28年10月1日号 ( はぎクリニック: 羽木 裕雄 )

 

 妊娠経験が無い方や初産年齢が高かった方、初潮が早かった方や閉経が遅かった方、肥満の方、乳がんにかかられたご家族がおられる方、このような方に乳がんが発生しやすい(乳がんのリスクが高い)と言われています。
 「超音波検査(エコー)による乳がん検診」は、妊婦さんにも安心して行える、痛くない検査です。乳腺は白、脂肪は灰色(くすんだ白)に映り、乳がんは黒く映ります。白っぽい背景から黒いものを探すことになるため、若く乳腺の豊富な乳房ではコントラストがつくことになり(メリハリがついて)乳がんを発見しやすいと言えます。しかし、この検査では全体を一気に見ることができません。大きな乳房では、見落とされる部分が出る危険性があります。医師以外が検査をした場合は、撮影された画像を見て医師が診断をつけることになるので、きれいな画像が撮られていなければ、正しく診断できません。検査を担当する者による技量の差が出やすい検査法と言えます。
 「マンモグラフィーによる乳がん検診」は、放射線の被曝を受けるので、妊婦さんには行えません。また、撮影するために乳房を挟み込まなければならないので痛みを伴い、小さな乳房では乳房を挟むのが困難なことがあります。乳腺は白く、脂肪は黒く、乳がんは白く映ります。40歳以上(特に閉経後)の乳房は、乳腺が少なく脂肪が多いため、乳房全体は黒く映り黒っぽい背景から白いものを探すことになり検出しやすいと言えます。しかし40歳未満の若い世代は、乳腺が多いので乳房全体は白く映り白っぽい背景から白いものを探すことになり、乳がんの影が目立たない可能性があります。「細かい石灰化」の検出に優れており、全体を一気に見ることができ、機器の精度に基準があるため検査に客観性があります。
 「乳がん検診」は40歳からが勧められていますが、早期の発見は、完治する可能性が高くなります。乳がんのリスクの高い方は若くても受診をお勧めします。