小金井市医師会の公式ホームページです。小金井市内の目的の医療機関がお探しいただけます。

会員専用ページ
お知らせ

【2016/07/29】 ものもらいはうつるもの?

小金井市報掲載: 平成28年8月1日号 ( 東小金井駅前眼科: 三田 覚 )

 

 ものもらいは瞼(マブタ)のできもので、赤くはれたり、痛みがでたりと結構やっかいなものです。関西では「めばちこ」と呼ばれます。
 ものもらいを医学的に紹介すると、麦粒腫(バクリュウシュ)と霰粒腫(サンリュウシュ)という2つの病気に分けられます。ですので、ものもらいの原因も症状も治療法も2つずつ存在しているのです。
 「麦粒腫」は、瞼にある脂(あぶら)や汗(あせ)の分泌腺(ブンピツセン)に細菌が感染して起こる急性の炎症です。瞼は赤くはれ、痛みをともないます。
 原因の細菌は、瞼の常在菌(ジョウザイキン;普通にいる細菌)の黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌です。これら細菌は健康な人の体では繁殖しませんが、免疫力の低下した人の瞼で繁殖し麦粒腫を起こします。
 治療は抗菌剤の点眼・眼軟膏・内服で治します。
 「霰粒腫」は、まつ毛の根もと近くにあるマイボーム腺という脂の分泌腺が詰まって起こる慢性の炎症です。基本的には細菌の関与はなく痛みもありません。瞼の縁に円形のしこりができ、大きくなると違和感があります。大きくなったしこりは、やがて自潰(ジカイ;破裂すること)して目やに状の内容物が排出され縮小します。
 治療は、軽症ならば霰粒腫が自潰して自然治癒するのを待ちます。治癒には数か月から1年以上かかることもありますが、この方法は痕(あと)が残らずとても綺麗に治ります。はれがひどくて目を開けにくいなど重症な例では手術的に治療します。
 「ものもらいはうつるもの?」…もうお分かりと思いますが、他人(ひと)からもらうことはありません。