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【2014/03/01】 胆石症(胆嚢結石症)

小金井市報掲載: 平成26年3月1日号 ( 梶野町クリニック: 岡村 孝 )

 

 胆石症には胆嚢の中に結石がある胆嚢結石症と総胆管にある総胆管結石症があります。 総胆管結石症は少なく、取り扱いが複雑ですので、胆嚢結石症(以下、胆石症)について述べてみたいと思います。
 胆嚢はお腹の右上にあり、肝臓の下にへばりつくようにぶら下がっている約4㌢㍍位の袋で、肝臓でつくられた胆汁を一時的に溜めておく臓器です。 胆石は脂肪を多く摂取する人に、また男性より女性に多く発生します。 胆石症の診断には超音波検査が最も有効です。
 胆石があっても全く症状のない場合があります(無症状の胆石症)。 しかし胆汁をおし出すとき胆石が邪魔をすると右上腹部やみぞおちに痛みをおこし、 採血検査では肝機能異常を示します。 胆石が流れ去れば痛みは消えます(胆道痛発作をおこした胆石症)。 胆石が留まり、留まった胆汁の中で細菌が増殖すると腹痛の増強、発熱、白血球数の増加がおこります(胆石胆嚢炎)。 治療しなければ腹膜炎、さらには敗血症へと生命をおびやかすほど重症になります。
 無症状の胆石症でも定期的な超音波検査は必要です。 胆道痛発作をおこしている胆石症では薬による治療と時には入院が必要です。 発作がおさまれば、再発作をおこさないよう療養しつつ、早めに手術を受けるべきです。 腹腔鏡下胆嚢摘出術といって、テレビ画面に写った胆嚢を遠隔操作で切除するのが一般的です。 胆石胆嚢炎ではただちに入院します。 薬が効かなかったり、状態によっては数日内に手術を行うこともあります。
 胆石症は軽く考えてはいけない病気です。 高齢であったり、持病があって手術を受けるにはハイリスクの患者さんでも手術が必要な場合が ありますので胆石症の方はかかりつけの医師に相談して治療を受けてください。